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SWB卒業生 出口杏紗インタビュー(前編)


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◆キレイな衣裳が着たい!
バレエとの出会いは祖母と姉がやっていた舞台やレッスンを観に行ったこと。当時2、3歳でしたが「私もキレイな衣裳が着たい!」と思ったのをよく覚えています。きっかけは「バレエよりも衣裳」という、ただの女の子の憧れで、3歳の頃からステップ・ワークスでバレエを習い始めました。
今でこそダンサーとして人前に出る仕事をしていますが、もともとは恥ずかしがり屋。でも「誰にも負けたくない!」という強い気持ちは昔からありました。かわいい衣裳を着て、ソロで踊るのを夢見てバレエに打ち込んでいきましたね。
◆道を切り開くためのローザンヌ
基本的にバレエに対しては、どんなに辛くてもあまり悩むことはなく、ポジティブに考えてこられましたが、コンクールなどで結果を残せるようになり、更に上を目指していく中で、挫折を感じたこともありました。
高校2年の冬、スイスのローザンヌ国際バレエコンクールに出場が決まった時、後藤先生が「何であなたはコンクールに出たいの?」と尋ねられました。私は「自分の力を試したい」「限界に挑戦したい」と返すと「せっかく掴んだチャンスなんだから、賞を狙うくらいの強い意思を持って臨みなさい」と先生はおっしゃいました。ローザンヌに出場するダンサーはそれをきっかけに大手のバレエ団などと積極的にコネクションを作っていくものなのです。しかし、私はそれに気付くのが遅かったため、うまくできませんでした。
◆やっぱりバレエしかない!
最も悩んだのは進路を決めなければならなかった高校3年生の時。でも自分が本当にやりたいことを考えた時、大学に進学したいわけでも就職したいわけでもなく、やはりそこにはバレエしかありませんでした。幼い頃から夏休み中や試験期間中問わず、続けてきたバレエ。それ以外の道は考えられなかったのです。
日本では、後藤先生のように教室を開いてダンサーを続けていくか、東京の大きなバレエ団に入るしか道はありませんでした。しかし、プロとして踊っていくのなら海外の方が断然環境は整っています。「海外でプロのダンサーになる!」今まで何も挑戦してこなかった自分にとって、これが始めての挑戦でした。
 

(後編へ続く)

 
 

出口杏紗プロフィール

3歳からステップ・ワークスバレエにてバレエを始める。高校1年で神戸舞踊コンクールで2位受賞。高校2年でスイスのローザンヌ国際バレエコンクールに出場。高校卒業後、渡米し、オレゴン・バレエ・シアターに所属。現在はソリストとして活躍中。

 

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