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教師インタビュー

余語恵子先生

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教え子たちと舞台に立つ余語先生(中央左)

―バレエを始めたきっかけを教えてください。
「両親の希望で3歳の時に始めました。母が体操をやっていて踊りに興味があり、父も“女の子にはバレエを習わせたい”という気持ちがあったそうです」
―始められた当時はまだステップワークスはなかったのですが、後藤先生との出会いはどういうものだったのですか?
「両親が守山パティオを建てて、そちらに後藤先生をお招きしてバレエ教室をやってもらっていたご縁で、高校生の時から後藤先生に習うことに。その後、指導もさせていただきました」
―3歳からバレエに携わっている余語先生にとって、バレエの魅力とは何ですか?
「主役やソロのように一人で踊ることも重要ですが、皆で一つのものを作り上げるという点にバレエの魅力を感じます。バレエの舞台はスタッフ全員で作り上げるもの。オーケストラで言えば全ての楽器が一つになって曲が完成するように、舞台では皆の気持ちが一つになる瞬間があります。その場に参加していることに大きなやりがいを感じますね 」
―辞めようと思ったことはありますか?
「中学生くらいになると、どんなに努力してもどうにもならないという壁が見えてくるんです。私も体型が向いていないということで悩みました。それでもバレエが好きで、今でもバレエに携わらせていただいています。今では自分のダンス以上に、教えることや舞台を成功させることに重きを置いています 」
―バレエをやっていて良かったことはありますか?
「お休みしていた時期もありましたが、3歳から始めて現在まで一つのことをずっと続けていることは私の誇りです。バレエを始めさせてくれた親にも感謝しています」
―では逆に大変だったことは?
「高校生の時、練習中に捻挫をしてしまい、発表会の前で練習しなきゃいけないのにできない自分への苛立ちがありました。その時に完治しないまま無理をしてしまい、その後のダンスに影響が出てしまったので、教えている子どもたちにはケガをしたら必ず病院で診てもらい、完治してから復帰するように指導しています 」
―先生をやっていて良かったことはありますか?
「自分が指導してきた生徒と発表会で同じ舞台に立てることは、すごく嬉しいですね。学校の先生は1年で担任の先生が変わってしまいますが、バレエの教師というのはその子が続けてくれれば、ずっと関係が続いていくもの。親の転勤などで離れても、バレエという共通項があれば“発表会がありました”というお手紙をくれる子もいます 」
―では先生として大変なことは?
「子どもたちからは元気を貰っていますが、10人まとめて相手をするのはパワーの要ることなので、自分のコンディションが悪い時には大変ですね。でも長期の休みなどには“早く子どもたちに会いたい”と思っちゃうんですね(笑) 」
―今後の夢はありますか?
「教え子たちに活躍していってほしいとは思いますが、バレエの世界でやっていくことは本当に狭き門で、残れるのは一握り。全ての生徒が有名なバレエダンサーになるのは現実的に難しいです。だからと言って辞めるのではなく、バレエは好きなまま続けてほしい。今もOLをしながら通ってくれてる子もいて、そういう子たちがバレエを続けやすい環境を作っていきたいですね 」
―最後に読んでいる方にメッセージをお願いします。
「子どもたちには音に合わせて踊る楽しさを知り、豊かな心を育んでほしいと思っています。ぜひ一度見学に来てください」

バレエに向いていなくてもバレエに携わっている私を見て、子どもたちが希望を持ってくれたらいい、と話してくださった余語先生。挫折があったからこそ持てる「強さ」を感じられました。今後も生徒たちに慕われる先生として頑張ってください!

 

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